
自動車専門店のクラブや自動車クラブに参加をされている方、また、そのいずれにも属さない方を対象に、個人として参加し、全員で企画していく団体がアイドラーズクラブです。我々は、我々としてのみ存在し、我々の「サーキットイベント」は既存のレースヒエラルキーの外にいます。
アイドラーとは、idler=なまけもの、暇人の意味。クルマ趣味が高じて家を追い出され犬小屋に住まう男の意味をその名に付けたイギリスのドッグハウスクラブのような気持ちがアイドラーズクラブ命名のヒントになりました。
我々が行うのは「idlers Games」。「大人の少年の日」をクルマで競い楽しむのです。そこで優先されるのは、クルマ趣味の視線と自己による責任感だと思います。
N1からGTまで、公認レースの主催者/団体は、レース人口の底辺の拡大を言います。私たちのような存在を底辺であると位置づけています。しかし、第1回日本グランプリ以来30年以上も経つというのに、いまだに底辺の拡大を必要としていることこそ問題なのではないだろうか。その彼らが、様々なワンメイクレースやイベントを企画している。このことは歓迎すべきことですが、私たちのような「素人」が考えるものまで同様に思われては困ります。
むしろ、私たちでもできる程度の草レースを「公認」された団体が行い、また、私たちのような存在へのある種の中傷を行うことの方が問題であり哀しいことではないでしょうか。我々は、彼らのヒエラルキーの底辺を支えていくつもりはありません。むしろ、ヒエラルキーの外にいると思っています。
私たちをサポートするJAF公認オフィシャルがJAFに提訴され、その資格剥奪の危機に迫られたこともありました。そうであるならば、なぜ、大いなる草レースを標榜するル・マン24時間レースに異議を申し立てないのでしょうか。ニュルブルクリンク24時間レースに異を唱えないのでしょうか。この不徹底さは、まさしく自己の利権のためとしか思えません。
私たちは、私たち自身のためのみに様々なイベントを企画します。でも、その参加者が別の世界である既存のレース界へと向かう事態も起きています。私たちのイベントを妨害することは無意味であり、むしろ、彼らのいう底辺の拡大に逆行するのではないでしょうか。
サーキット各社は、こうした2つの構造を見極め、私たちにも充分な門戸を開いて欲しいと願います。