セーケのほぼ毎日コラム

オイラが起こした障害事件。

 もう20年ぐらい前のことだ。平塚警察の刑事から電話がかかってきた。

「あー、セーケさん、お伺いしたいのですが、ご都合は?」なんとも唐突だ。

「なんでしょうか?」

「いや、障害事件の捜査で伺いたいのですよ」

 障害事件? あれかなあ、これかなあと悩んだのだが、平塚警察の管轄なんて知らないしなあ。そもそも捜査内容を電話で言うかなあと思いながら過ごした数日後、刑事が訪ねてきた。

 話を聞くと、オイラとデザイナー、営業担当者が障害で訴えられているとのこと。

「障害ですか? 三人がですか?」

「そうなんですよ。元社員の◯◯さんが訴えを起こしたので来たのです」

 たしかにそういう名前の女子が勤めていた。が、不祥事が続き退職してもらった。その際も、ちゃんと話し合い、一ヶ月分の給料も保証した。社員の誰かが手を出したのだろうかなどと考えたのだが思い浮かばない。

「どういう障害なのですか?」

 この肝心の質問に答えあぐねている刑事。やっと口を開くと、可笑しいというのか怖いという答えが返ってきた。

「◯◯さんの脳に直接電波を送ったと言っているんですね」

「セーケさんたち三人が脳に電波を送ったわけです」

 一瞬の間。

「ケージさん、勘弁してください」とオイラ。

「勘弁して欲しいのはこっちだよ」と刑事。

 変な内容でも、両親と一緒に訴状を出したからには調べなければならないのだとか。

 その場は笑ってお引取りを願ったのだが、だんだん怖くなってきた。『脳に、直接、電波を送られた』という発想はなかなかできない。大したもんだと思うのだが、それ以上に怖くなってきた。

 もしかしたら、知らず知らずに電波を出していたのかもしれない。それを感じる人がいるのかもしれない。みなさんも電波発信には気をつけた方がいい。